停電時には、発電システムを系統電力網から切り離します 2018年6月20日 >技術情報
単独運転の防止
長岡京市マイクロ水力発電所では、6月18日の地震の際に停電が発生しました。その際、マイクロ水力発電システムは、系統電力網から切り離され、自動的に運転を停止しました。(過去記事へのリンク)
停電時には、発電システムを切り離さなければなりません。
例えば地震により系統電力網から断絶してしまった部分で、発電設備の運転によって電気が通じてしまっている状態を単独運転と呼びます。この単独運転状態になると、断絶した部分で火災が起きたり、感電事故が発生します。このままでは、電力網の点検修理もできなくなります。こうした危険を防ぐため系統電力網が停電した時には、分散発電システムを系統電力網から切り離すことがルールとして決められています。
今回の大阪地震による長岡京市の停電でもこの機能が動作し、系統電力網から切り離された上、マイクロ水力発電システムの発電が自動停止されたわけです。