水力発電の高効率化 インバータ制御技術 2018年5月25日 >技術情報
弊社マイクロ水力発電システムは、インバータ制御で高効率化しています
2018年4月28日の記事にてご紹介したIPM(interior permanent magnet)技術を活かすのが、ダイキン工業が強みとするインバータ制御技術です。
過去記事:水力発電機の高効率化は、ダイキン工業のモータ技術を応用【クリック】
弊社マイクロ水力発電システムの基本構成は、流量計・水車・発電機・電動弁となります。発電機のインバータ制御により水車の回転数が決められます。
下左図は、縦軸に有効落差、横軸に流量を取った場合の水車の特性を模式的に表した図です。図中の緑破線は、等発電電力曲線です。有効落差および流量が増えれば、発電電力は大きくなります。図中複数の等発電電力曲線の頂点を結ぶ赤線が、発電機が最大発電電力を得る最大発電電力曲線です。この曲線に近づけるように、水車の回転速度を制御できれば、発電の効率が高くなります。回転速度が合っていないと、せっかくのIPM技術も意味を持ちません。
水車の回転速度を制御するためには、下右図に示すように回転軸に埋め込まれた磁石と外側の電磁石の引き合う力と反発する力をタイミングよく切り替えながら発電機の回転数を制御しなければなりません。この回転軸に埋め込まれた磁石に対し、外側の電磁石の極性を高速で切り替える技術がインバータ制御技術です。
弊社システムでは、ダイキン工業のインバータ制御技術を活用し、発電の高効率化を実現しております。