狭いピットに設置できるには訳がある 2018年2月12日 >技術情報
水力発電システムを狭いピットへ設置できる訳
(1)まず、縦型ポンプ逆転水車に発電機をのせる構造となっているので設置面積が小さく済み、従来のタイプ(横置き)の半分以下となっています。
(2)さらに大きな工夫として、発電機および発電コントローラを水道の流れを利用した水冷構造にしています。これにより熱が室内にこもることなく排出されます。小さなピット内に発電機を設置すると、その発熱で室内温度が上がってしまい、正常な運転範囲を超える恐れがあるのですが、当社のシステムの場合その心配がありません。
以上のような理由から、長岡京市の案件のような小さなピットにも水力発電システムを設置できる訳です。
冷却の仕組みに工夫があります
上の写真をご覧ください。縦型ポンプ逆転水車へ左側から水が入り、水車の回転により発電(=仕事)が行われ、圧力の低下した水が右側へ抜けていきます。つまり、発電に伴い縦型ポンプ逆転水車の右側と左側で圧力差ができる訳です。この圧力差により、冷却配管を自動的に水が流れるようになっています。別途ポンプなどの動力を設けることなく、水冷却ができるようになっている訳です。
***************** これはダイキン工業㈱の独自技術です。 特許第5573982号 特許第5573983号