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上中野配水場マイクロ水力発電所の発電状況 >事例紹介

富山県砺波市・上中野配水場マイクロ水力発電所は稼働から18カ月

富山県砺波市の上中野配水場マイクロ水力発電所の状況についてご紹介します。

砺波地域の2市(砺波市、南砺市)には、砺波広域圏事務組合から水道用水が供給されており、砺波市・上中野配水場内の配水池には、砺波広域圏事務組合・松島浄水場から送水されています。

浄水場から配水池までの有効落差は約41m、流量は10000㎥/日です。この落差と流量の余剰エネルギーを使い、発電がおこなわれています。最大発電電力は26.6kWで、年間発電量は230MWhが期待されます。

砺波市上中野配水場マイクロ水力発電

上中野配水場マイクロ水力発電所では、発電システム側だけでは要求流量をまかなえない場合や発電システムの異常時に、バイパス側の電動弁を制御することで要求流量を確保するようになっています。

稼働から18カ月で340MWhの発電量

上中野配水場マイクロ水力発電所は、2017年3月から稼働しています。稼働から18カ月が経過しました。これまでの総発電量は340MWhを超えており、想定通りの発電量が得られています。電力のCO2排出係数を平成28年度全国平均係数(0.000518(t-CO2/kWh))として、176.1トンのCO2削減に寄与したことになります。

砺波市上中野配水場マイクロ水力発電の発電状況

水に恵まれた富山

富山地方は、豪雪地帯です。北アルプス・立山連峰の標高3000m級の山々に冬の間雪が積もります。これが雪のダムとなり、豊富な水源となっています。

水が豊富で、山々から海へ向かって比較的急な勾配で水が流れるため、富山では水力発電が盛んです。県内発電量の7割が水力ということです。

砺波市の「市の花」は、チューリップです。チューリップの球根生産量は、砺波市が日本一です。チューリップの球根栽培には、大量の水が必要となりますので、水が豊富な地方の特長が現れているようです。

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