水道施設での発電|淡路調整池にマイクロ水力発電所を設置いたします 2018年10月26日 >事例紹介 >淡路広域水道淡路調整池
環境にやさしい水道システムの構築
淡路広域水道企業団様では、環境にやさしい水道システムの構築を目指し、再生可能エネルギーの活用を進められてきました。
今回、淡路広域水道企業団淡路調整池にて、企業団の公有財産の活用を図るとともに未利用エネルギーの有効利用を目的としたマイクロ水力発電事業を実施することで合意いたしました。
当社は、淡路広域水道企業団様からマイクロ水力発電事業実施に必要な場所および管路を流れる水の余剰エネルギーの提供を受け、当社負担による水力発電設備の設置および水力発電事業運営を行います。当社から淡路広域水道企業団様へは、貸付けいただいた土地・設備等の使用料および水の余剰エネルギー提供に対する施設利用料をお支払いいたします。
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淡路広域水道企業団淡路調整池におけるマイクロ水力発電概要
淡路調整池に流入する水の余剰エネルギーを利用して発電します。発電した電気は、固定価格買取制度により電気事業者へ全量売電いたします。有効落差は約35mで、流量は250~750㎥/hr(日量約12,500㎥)の幅の中で発電いたします。
年間発電量は184MWhを想定しております。電力のCO2排出係数を平成28年度全国平均係数(0.000518(t-CO2/kWh))として、年間95トンのCO2削減に貢献できます。
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マイクロ水力発電システムは、既設電動弁室内に設置
淡路調整池マイクロ水力発電システムは、調整池への流入量を制御するために設けられている電動弁室内に設置いたします。右写真の中央に見える管路(現行のバイパス)に発電機を取り付けます。
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あわじ環境未来島構想
淡路島では、豊富な地域資源を活かし、住民主体・地域主導による生命つながる「持続する環境の島」の実現をめざしておられます。
エネルギー分野では、 2050年までに電力自給率を100%にすることを目標とし、先駆的取組を推進されており、2011年には国の地域活性化総合特区の指定も受けています。
当社としましても、今回の事業がそうした取り組みの一助となるよう推進してまいります。
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