淡路調整池マイクロ水力発電所 電圧上昇抑制の回避 2019年7月18日 >事例紹介 >淡路広域水道淡路調整池
淡路調整池マイクロ水力発電所で電圧上昇抑制回避するための工事を行いました
2019年6月20日の記事(「淡路調整池マイクロ水力発電所は3カ月経過」)にてお伝えしていた淡路調整池マイクロ水力発電所での電圧上昇抑制を回避するための工事を実施しました。
淡路島は、2050年までにエネルギー(電力)自給率を100%にすることを目指しているだけに、すでに多くの再生可能エネルギー発電所が存在しています。結果、淡路調整池マイクロ水力発電所付近での系統電圧が高くなっており、当初の整定値216V(これ以下に発電機側電圧を抑えることが、系統電力網につなぐための条件)では、発電機の出力抑制が頻発する事態になっていました。
そこで、電力会社に相談の上、新たに柱上トランスを設置することで、整定値を224Vに高めることにしました。
淡路調整池マイクロ水力発電所は、明石海峡大橋を渡ってすぐの位置にあります。近辺の淡路島北端には、30MWのメガソーラーや12MWのウィンドファームが存在するため、系統接続容量の余裕が少ない状況となっています。
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淡路調整池マイクロ水力発電所の発電機のようすです。特にトラブルもなく、稼働を続けております。
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柱上トランスの増設工事のようす
2019年3月20日に電力会社へ整定値変更に関する申請を行い、6月7日付で変更可能の回答をいただき、7月17日に新たな柱上トランスの設置工事が実施されました。
電力会社による工事のようすです。1時間ほどで完了しました。
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柱上トランス増設工事による効果
柱上トランス増設工事前後における1時間ごとの発電量の変化を示します。増設工事前には電圧上昇抑制のため発電量がおさえられていましたが、増設工事後は21kW以上で安定して発電を続けていることがわかります。
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柱上トランス増設工事前後における系統電圧の変化を示します。工事前は、整定値216Vを超えそうになると発電出力抑制を行っているため、整定値内に電圧をおさめていることがわかります。工事後は、新しい整定値224V以下で余裕をもって発電されており、発電出力抑制がかかっていません。
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