神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所(概要、仕組み、発電状況) 2018年3月16日 >事例紹介 >神戸市藤原配水場
再エネ電力発電中!
~神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所~
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所について、平成29年12月から平成30年2月までNEWSで工事状況をアップしてきました。今回、そのまとめと現段階での発電状況などをお知らせいたします。
- 【神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所の概要】
神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所は、神戸市水道局様の『環境にやさしい水道システムの構築』に応えるべく、平田配水池から藤原配水池へ自然流下する水の落差エネルギーを電力変換するものです。
■有効落差 約31m
■藤原配水池入水量 約7700㎥/日(平成27年4月~平成28年3月の平均値)
■最大発電出力 19.9kW
【神戸市藤原配水場マイクロ水力発電所の仕組み】
既存地下ピット内に発電機を据付け、システム制御盤は屋外に設置しております。
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【導入スケジュール】
2017年3月に事業者選定いただいてから、1年足らずで発電開始しました。
神戸市水道局様との打合せを重ね、システム構成・運用内容・非常時対応方法を決定してまいりました。
同時にシステムの詳細設計~機器調達を行い、2017年9月に設備認定申請を行い、2017年12月に認定をいただきました。
システム設置工事は、2017年11月29日から開始しました。
クリックで主要な工事の写真がご覧いただけます。
①既設配管の撤去、②発電機据付、③システム制御盤据付、④系統連系用引込電柱設置、⑤柱上トランス設置、⑥系統連系接続
約2ヵ月で設置を行い、系統連系を行いました。その後、試運転調整を行い、連続運転に入っています。
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【発電状況】
連続運転に入ってからの時間ごとの発電状況です。
~藤原配水場マイクロ水力発電システムの運転パターン~
●20:00~翌日14:00まで発電を行い、14:00~20:00は、配水場への水の流入が停止されますので発電を停止します。
●浄水管理センターからの遠隔指令を受け、起動と停止を行います。
●20:00に起動指令を受けて、少し時間をかけながら発電開始します。
●14:00に停止指令を受けて、少し時間をかけながら発電停止します。
?続いて、日ごとの発電状況です。
毎日安定的に350kWhが発電されています。年間では75トンのCO2削減に寄与します。
太陽光発電や風力発電とは異なり、変動が少なく、一定の発電量が得られることがわかります。
発電量が天候に左右されず、安定した発電が期待できるマイクロ水力発電の普及を全国の自治体様と目指したいと思います。
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