水道施設での発電|福島増圧ポンプ所にマイクロ水力発電を導入 2022年1月31日 >事例紹介 >福島地方福島増圧ポンプ所
福島地方水道用水供給企業団・福島増圧ポンプ所にマイクロ水力発電システムを導入しました
福島地方水道用水供給企業団・福島増圧ポンプ所において、エネルギーの有効利用を進めることを目的とし、マイクロ水力発電システムを導入しました。
福島地方水道用水供給企業団さまは、福島県北部に位置する福島市・二本松市・伊達市・桑折町・国見町・川俣町の3市3町へ水道水を届ける地方公共団体です。今回マイクロ水力発電システムを導入した福島増圧ポンプ所は、福島市南部に位置しています。すりかみ浄水場から自然流下による送水をポンプ井で受け、下流の標高が高い福島南部受水池および安達受水池へポンプ圧送しています。
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福島地方水道用水供給企業団さまでは、第二期事業運営計画を策定され、CO2排出削減や未利用エネルギーの有効活用のため省エネルギーや再生可能エネルギー設備の導入を検討されてきました。今回その一環として、福島増圧ポンプ所における未利用落差による位置エネルギーを有効活用したマイクロ水力発電事業を官民連携により行います。
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福島増圧ポンプ所でのマイクロ水力発電事業の概要
福島増圧ポンプ所マイクロ水力発電所は、上流のすりかみ浄水場から福島増圧ポンプ所ポンプ井へ流入する水の余剰圧力を活用します。
マイクロ水力発電システムは、既存の流入調整電動弁をバイパスする形で設置しました。
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すりかみ浄水場と福島増圧ポンプ所ポンプ井には、67.7~77.5mの落差があり、ポンプ井への流入流量は、最大480㎥/hです。予想される年間発電量は、402MWhとなります。CO2削減量は、年間223t(排出係数: 0.000555tCO 2 /kWhの場合)となります。
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発電システムの取付イメージです。
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実際に取り付けられたようすです。
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安定的な発電を維持し、福島での再エネ普及およびカーボンニュートラル化に寄与してまいります。