水道施設での発電|香芝市今泉配水場にマイクロ水力発電所を設置いたします 2020年2月18日 >事例紹介 >香芝市今泉配水場
香芝市今泉配水場にマイクロ水力発電を導入します
香芝市は、奈良県の北西部にあり、金剛生駒紀泉国定公園を挟んで大阪府に接する人口約8万人のまちです。
このたび、香芝市今泉配水場にマイクロ水力発電を導入することとなり、2020年2月18日に香芝市役所にて協定締結式を執り行いました。
―
環境と共生したまちづくりを進める香芝市で奈良県内初の『場所貸しスキーム』
?香芝市環境基本計画(第二次)では、「自然豊かな環境が人とともにめぐるまち ~市民と行政の『協働』で未来へつなぐ環境香芝市~ 」を将来の環境像とし、地球温暖化対策の推進に向け、公共施設の改修時には再生可能エネルギーの導入を検討されています。
水道事業においては、香芝市水道事業中期基本計画にて『地球環境に貢献するやさしい水道』を標榜され、水道施設への積極的な再生可能エネルギーの導入を検討されているところでした。
そうした環境に対する香芝市様の真摯な取組み推進のひとつとして、当社との官民協働による今泉配水場へのマイクロ水力発電導入を決定いただきました。
今回の協定では、香芝市様からは、市水道施設である今泉配水場の管路を流れる余剰エネルギーと土地を提供いただきます。当社は、マイクロ水力発電設備の導入費用およびメンテナンス費用をすべて負担の上、固定価格買取制度による売電を行います。売電で得られた収益の一部は、香芝市様に余剰エネルギーおよび土地の提供に対する対価として還元いたします。本取組みは、奈良県内において初めての 『マイクロ水力発電の場所貸しスキーム 』となります。
―
香芝市今泉配水場マイクロ水力発電の概要
香芝市の水道水は、すべて奈良県営水道の御所浄水場からの受水でまかなわれています。その受水点のひとつが今泉配水場です。
奈良県営水道御所浄水場からは、西部調整池を経由し、今泉配水場に送水されています。西部調整池の標高は181mであり、今泉配水場(標高122m)とは、59mの総落差があり、この落差を使って送水されています。落差エネルギーのうち、今泉配水場への流入に必要なエネルギーを除いた余剰エネルギーを有効活用し、マイクロ水力発電を行います。
-
今回のマイクロ水力発電の導入は、香芝市様の流量調整弁室の新設にあわせて実施されます。流量調整弁室は、2021年3月竣工ですので、マイクロ水力発電もその時期に発電を開始する予定です。
今泉配水場への送水量のうち発電に利用する水量は、平均687㎥/hです。総落差から管損失などを引いた有効落差は、42mを想定しております。結果、発電出力は49.9kWの予定で、年間発電量は353MWhを計画しております。これは、一般のご家庭108軒分に相当いたします。
―
協定締結式のようす
香芝市吉田市長から今泉配水場マイクロ水力発電事業に対する期待が述べられました。その後、吉田市長と当社代表が協定書に署名を行い、協定が締結されました。
協定締結式では、複数のメディア取材もありましたので、記事などが掲載されれば順次お伝えいたします。
-
■2020年2月18日にNHK奈良で協定締結式のようすが放送されました。
■2020年2月18日に奈良テレビ放送で協定締結式のようすが放送されました。
https://this.kiji.is/602434091750114401?c=476913576246887521