水道施設での発電|えびの市柿木原浄水場小水力発電所が稼働 2020年6月8日 >事例紹介 >えびの市柿木原浄水場
水道事業では宮崎県で初となる官民連携による小水力発電システムの導入
2020年6月2日より、えびの市柿木原浄水場小水力発電所の運用を開始しました。又五郎谷水源から柿木原浄水場へ自然流下で流入する水の余剰圧力(落差)を利用して発電いたします。売電した利益の一部は、えびの市様に還元するとともに、えびの市様の二酸化炭素排出量の削減と環境負荷軽減に貢献してまいります。
なお、「柿木原」は、「かきのきばる」と読みます。
九州地方には、「原」という字で「はる」や「ばる」と読む地名が多いようです。
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自然豊かなえびの市
宮崎県えびの市は、南が霧島錦江湾国立公園の霧島連山、北が矢岳高原県立自然公園をはじめとする九州山地に囲まれ、市内の中心部を東西に流れる川内川の恵みを受けた田園 が広がる自然豊かなまちです。
そうした素晴らしい環境を次世代に引き継ぐ ため、えびの市様では「えびの市環境基本計画」を策定されています。
望ましい環境像を「水と空気が美味しい 安心して暮らせるまち えびの -自然の宝庫 を次世代に贈ろう-」と定め、共に学び、市民・事業者・市が一体となって環境保全活動に取り組むまちを目指されています。
えびの市様が自らも行う事業に関しても率先して環境負荷の 低減に努められており、今回の柿木原浄水場への小水力発電導入に至りました。
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柿木原浄水場小水力発電所の概要と外観
又五郎谷水源から導水され柿木原浄水場の着水池に流入する手前に小水力発電システムを設置しました。
年間発電量は約154MWhを想定しており、一般家庭43軒分の電気使用量に相当します。年間約75tの二酸化炭素排出量削減効果が期待できます。
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柿木原浄水場小水力発電所の外観
柿木原浄水場小水力発電所は、地上に設けた発電機室内に小水力発電機およびシステム制御盤(システム全体の制御と一般電力網との系統連系を行う)を設けています。
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発電機室内のようすです。
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今回の導入が、えびの市様の環境への取り組みの一助になるよう今後の安定運用に努めてまいります。