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系統電圧上昇による出力抑制の回避(えびの市柿木原浄水場マイクロ水力発電所) >技術情報

えびの市柿木原浄水場マイクロ水力発電所では出力抑制

2020年6月2日より運用を開始した「えびの市柿木原浄水場マイクロ水力発電所」では、周囲に電力需要が少ないことからか系統電圧上昇による出力抑制によりマイクロ水力の発電出力が22kW程度に抑えられていました。

以前、淡路調整池マイクロ水力発電所で系統電圧上昇による出力抑制回避を行った際は、電力会社と相談の上、系統側の柱上トランスを交換することで対応しました。(参考記事へ

柿木原浄水場マイクロ水力発電所では、電力会社の受電点から発電所まで100mほどの引込線がはられており、引込線のサイズを見直すことで出力抑制の改善を試みました。

引込線は、細いと抵抗値が増え、電流が流れにくくなるため、発電所から受電点までの間の電圧上昇が大きくなります。これを太くすれば、抵抗値が少なくなり、電圧上昇を少なくすることができます。

えびの市柿木原浄水場マイクロ水力発電所のようす

引込線の張替え工事

系統電圧の測定値などから電力会社と相談し、引込線を60sqから150sqに張り替えれば、系統電圧上昇による出力抑制を解消できることが計算上わかりました。
そこで引込線を張替えしました。

えびの市柿木原浄水場マイクロ水力発電所での引込線張替え

この引込線の張替えにより、マイク水力発電出力が当初計画通りに27kWまで出せるようになりました。

引き続き、えびの市様の二酸化炭素排出量の削減と環境負荷軽減に貢献してまいります。

 

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