水道施設での発電|富田林市金剛東配水池にマイクロ水力発電所を導入いたします 2020年9月24日 >事例紹介 >富田林市金剛東配水池
地域の未利用エネルギーを活用し、環境貢献
~富田林市では2カ所目です~
富田林市様と当社は、富田林市水道施設の金剛東配水池に流入する水の余剰圧力(落差)を利用したマイクロ水力発電事業の協定を締結しました。
『民間活力を活用した富田林市施設の利用により、地域社会におけるマイクロ水力発電を実施し、エネルギーの有効活用を進めることを目的とする』 ものです。
富田林市様においては、上原減圧水槽マイクロ水力発電所に次いで2カ所目の水道施設でのマイクロ水力発電所の導入となります。
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金剛東配水池マイクロ水力発電所の概要
富田林市には、大阪府河内長野市の滝畑ダムから取水された水が供給されています。滝畑ダムから日野浄水場に導かれた後、富田林市内の配水池へ送水されます。その途中で送水配管への負担を減らすため、上原減圧水槽が設けられており、すでにマイクロ水力発電を導入いただいております(2020年4月から本格稼働中)。
このたび、上原減圧水槽から下流の金剛東配水池にも富田林市様では2カ所目となるマイクロ水力発電を導入することとなりました。
上原減圧水槽から金剛東配水池までは、総落差が45mあり、自然流下で送水されております。金剛東配水池への流入流量は、320~400㎥/hです。配水池へ流入する水の余剰圧力を利用して発電を行います。既存の流入調整弁をバイパスする流路を新たに設け、マイクロ発電システムを設置いたします。
年間約118MWhの発電量が得られる予定です。
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富田林市長様への表敬訪問
富田林市上下水道施設でのマイクロ水力発電は、上原減圧水槽に引き続き2カ所目となります。1カ所目の上原減圧水槽マイクロ水力発電所は、2020年4月から本格稼働を続けておりますが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言発令があったため、開所式は行えませんでした。
このたび、2カ所目となる金剛東配水池へのマイクロ水力発電の導入を決定いただいたことから、2020年9月23日に富田林市長・吉村善美様への表敬訪問を行いました。(写真右が吉村市長様)
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富田林市様は、内閣府の「SDGs未来都市」に選定され、その中でも特に先導的な取組みである「自治体SDGsモデル事業」として評価されております。事業名は、『富田林発!「商助」によるいのち輝く未来社会の実現プロジェクト』であり、当社との連携である「富田林市上原減圧水槽マイクロ水力発電事業」の実施もコンテンツとして採用いただいていております。(提案資料へのリンク:12ページに掲載)
市長様からは、富田林市様のSDGs取組みにかける思いと「SDGs未来都市」選定に対し今回の公民連携が寄与したことへの感謝のお言葉をいただきました。
当社としてもマイクロ水力発電事業を通じて富田林様のSDGs実現に寄与できるよう努めてまいります。