長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所(概要、仕組み、発電状況) 2018年4月9日 >事例紹介 >長岡京市北ポンプ場
再エネ電力発電中!
~長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所~
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所について、平成30年1月から平成30年3月までNEWSで工事状況をアップしてきました【クリック】。今回、そのまとめと現段階での発電状況などをお知らせいたします。
- 【長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の概要】
長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所は、長岡京市様の『環境の都 長岡京市環境都市宣言』に応えるべく、京都府営水道乙訓浄水場から長岡京市北ポンプ場へ流入する水の余剰エネルギーを電力変換するものです。
■有効落差 約41m
■北ポンプ場平均入水量 292㎥/h
■最大発電出力 25kW
【長岡京市北ポンプ場マイクロ水力発電所の仕組み】
京都府営水道から北ポンプ場への流入量を制御するための電動弁が屋内に設置され、その電動弁用のバイパス管が屋外に地下埋設されていました。今回は、バイパス管を掘り起し発電機を設置しました。
今回地下ピットには、 プレハブのレジンピットを採用しました。ピットが工場で作られてから運ばれてくるので、現地での作業日数が大幅に短縮できます。現地作業でピットを作る場合には、コンクリートが乾くのを待たないと機器の据え付け作業に入れませんし、天候にも左右され予備日が多くなりがちです。プレハブピットでは、ピット底面敷設~発電機設置~配管接続~ピット上部設置まで2日ほどで完了しました。
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【導入スケジュール】
2017年3月に水道局様と具体的な話に入ってから、1年で発電開始しました。 長岡京市様との打合せを重ね、システム構成・運用内容・非常時対応方法を決定してまいりました。 同時にシステムの詳細設計~機器調達を行い、2017年10月に設備認定申請を行い、2018年1月に認定【クリック】をいただきました。
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【発電状況】
連続運転に入ってからの時間ごとの発電状況です。
水の流入量は、需要家への配水状況により日ごとに調整され、昼間の時間帯で調整(流入停止)しています。その間は、発電も停止しています。
続いて、日ごとの発電状況です。
長岡京市北ポンプ場は、流入量をその先の配水量に合わせるため比較的日ごとの発電量の変動が大きいのが特徴です。
長岡京市様は環境への取り組みも熱心で、関係部局の多大なご協力もいただきながら順調に発電を開始することができました。今回の設置で年間108tのCO2の削減に寄与できることになります。
この先進事例でのノウハウを他の自治体様にも展開していきたいと思います。
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