静岡市西奈配水場マイクロ水力発電所の水源は伏流水 2018年10月19日 >事例紹介 >静岡市西奈配水場
静岡市西奈配水場の水源は安倍川
マイクロ水力発電所の導入を予定している静岡市西奈配水場へは、安倍川で取水された水が流れ込んでいます。静岡地区の水道創設期からある牛妻水源地にて取水されています。1日当たり55,600㎥の取水ができ、静岡地区の水道水の約3分の1の水量をまかなっています。取水された水は、門屋浄水場で浄化され、その一部が西奈配水場へ送られます。
安倍川は 「平成の名水百選」のひとつ
安倍川は、2008年(平成20年)6月に環境省の「平成の名水百選」に選定されています。地域の生活に溶け込んでいる清澄な水や水環境のなかでも特に地域住民等による主体的かつ持続的な水環境の保全活動が行われているものが選ばれています。
安倍川の下流には、東アジア地域で最初に発見された水田遺構の「登呂遺跡」があり、太古より生活利用されていたことがわかります。
牛妻水源地では水質の良い伏流水から取水
河川の流水には、地上を流れる表流水と地下を流れる伏流水があります。水がしみ込みやすい土地に川が流れると、表流水が一部地中にもぐりこんで流れます。この水のことを伏流水といいます。安倍川は、川上から運ばれて堆積した土砂の下に表流水がもぐりこんでおり、豊かな伏流水の層を形成しています。伏流水は、水がもぐりこむ際に砂などで濾過されており、水質が良好なのが特長です。
牛妻水源地では、この水質が良好な伏流水から取水をしているそうです。
伏流水の取水は、地下に多孔管(管に穴のあいたもの)を埋めて行っているとのこと。
また、伏流水は表流水と密接なつながりがあるため、その使用は「河川法」の対象になるということです。
-
→ Next 「静岡市のデザインマンホール」へ