水道施設での発電|柳井第一配水池にマイクロ水力発電所を設置 2020年8月28日 >事例紹介 >柳井広域柳井第一配水池
柳井地域広域水道企業団・柳井第一配水池にマイクロ水力発電所を設置
柳井地域広域水道企業団様は、弥栄ダムを水源として導水し、柳井地域のほぼ中心地にあたる柳井市に浄水場を設け、柳井地域2市4町(柳井市、周防大島町、岩国市、上関町、田布施町、平生町)の水道事業体に対して、水道用水を供給しています。柳井地域は、山口県東部に位置し、日本三名橋のひとつ錦帯橋の南となります。給水人口は、約6万人です。
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このたび、柳井地域広域水道企業団様より既存インフラを利用した環境貢献に対するご理解をいただき、柳井第一配水池にマイクロ水力発電を導入することとなりました。
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柳井第一配水池マイクロ水力発電所の概要
弥栄ダムで取水された水は、柳井地域広域水道企業団の日積浄水場へと導かれます。日積浄水場で浄化処理されたのち、各市町の配水池へ送られます。
今回マイクロ水力発電を導入するのは、柳井市に水を配水する柳井第一配水池です。
日積浄水場から柳井第一配水池へは、総落差で約60mあります。落差エネルギーのうち、柳井第一配水池への流入に必要なエネルギーを除いた余剰エネルギーを有効活用し、マイクロ水力発電を行います。
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柳井第一配水池への水の流入量238~462㎥/hを活用して発電します。総落差から管損失などを引いた有効落差は、36mと想定しております。
最大発電出力は27kWとなり、稼働率などを勘案すると、年間181MWhの発電量が期待できます。この発電量は、一般家庭56軒分の電力消費量に相当し、99トンのCO2削減に貢献します。
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柳井第一配水池マイクロ水力発電所のようす
柳井第一配水池の流入弁室地下ピット内に既設流入弁をバイパスする形で発電機を設置しています。
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システム全体を制御し、系統連系を行うシステム制御盤は、屋外に設置しました。
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メディア向け説明会を実施
2020年8月27日には、地元メディア向けに説明会を実施しました。
柳井地域広域水道企業団の企業長でもある柳井市長(井原健太郎様)からもご挨拶いただきました。柳井第一配水池マイクロ水力発電所の設置に伴う環境貢献や地元への収益還元の重要性をお話しいただきました。
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